'Tis a Long Way to Connaught

Connaughtは遠い

ケルティッククリスマス2010二部

前のエントリの続き。

第二部:LAU & Lunasa

休憩を挟んで、やってまいりました本日のメインイベント(俺の中での)。最初はLAU!

Music Plantでは「最強のライブバンド」と称されていて、これまた圧倒的なライブCDが一枚出ているのだけど、生で見たときは一度もなかったので否が応にも期待は高まる。

先にセットリストを書いてしまってから感想をあとで書こう。前も言ったけど不完全なのであしからず。
・・・なんか足りない気がする・・・まあすでに完全性は放棄したからいいか。気にしない。

  1. Sea
  2. Horizontigo
  3. Winter Moon
  4. Unquiet Grave
  5. 不明(歌)
  6. Gallowhill

のっけからSeaですよ!この時点で俺のテンションは最高潮に達した。Seaはライブ盤にしか入れられてないが、3人ともに見所があって半端じゃない存在感を誇る名曲。Youtubeですらオーラが感じられます。それが生で見られるなんて!最初PA不具合があったようだがそんなモノは問題じゃあない。LAUがライブバンドたる所以を体現した曲、それがSeaだった。音源と変わらぬ切れ味を、あの極上のホールで、また曲と一体化した彼らの体の動きを見つめながら聴けたのは、本当に幸運と言って差し支えない。

2曲目はHorizontigo。これまたセカンドアルバムArc Lightの白眉とも言っていいインスト曲。この2曲最初に持ってきちまっていいのか!贅沢すぎる!「LAUってCDだと大人しくね?」ってのは前々から言われてたことだけど、これなんかもライブで聴いて大きく印象が変わった。最も盛り上がるBパート(Alright in the Held)の際立ちも一入だったけど、そこまでの静かなAパート(Horizontigo)がぜんぜん違う。Dreverのギターが通して目立って聴こえるのが良かったのか。これもライブVer.の音源でないかなあ・・・

Winter Moonもセカンドアルバムから。残念ながら事前には聴いたことがなかったので比較のしようがないが、Dreverの声は小さいバンド向きだな、というのは感じた。その点で3人というのはかなり理想的な気がした。あと青い照明が雰囲気出てた。ステージ作りの勉強になったw

ファーストから次もDreverの歌。これをこの段階で持ってくるか!とレパートリーの厚さに驚かずにはいられぬ。この曲は中盤のギター強拍ストロークアコーディオンのベースの上で盛り上がっていくフィドルがかっこいいのだが、O'Rourkeの独特のボウイングを見ながらだと感慨も大きい。最後に静かになるパートで涙が出てしもうた・・・

しらん曲はスルーせざるを得ないw ただDreverがギター横にしてスライド奏法やり出したのにはびっくらこいた。何でもできるのかお前は!

続けて次の曲、つまり最後。O'Rourke作曲の静かなエアー。落ち着いて終わる、ってのは俺のメンタリティにはないので、不思議な曲順にしたもんだと感じたが、他の人はどうだったのだろうか。あのダイナミックなボウイングからあの柔らかな旋律が出てくるのももはや不可思議。CDを聴いたときには気づかなかったけど、ギターがパートごとにぜんぜん違うことやってて、縁の下の力持ち感は半端じゃなかった。
癒し系などとは腐っても言いたくないのだけど、これまでの天井に激突するくらい上がりきった会場のテンションを終わりに向けてゆっくり落ち着かせる誘導力を感じた。


以上LAUでした。あれっGreenのアコーディオンに全然触れてない。・・・いや、むしろ彼はLAUの中で一番目立つ上に重要なポジションを占めているから敢えて触れる必要がなかった。3人とは思えないアンサンブルは、彼の右手のベースと左手の旋律にかかっていた。ステージパフォーマンスという意味でも、完全に音楽に没頭してしまい何度もヘッドバンキングする彼の姿は崇高さすら湛えていた。Seaの分け判らんフレーズとか見てるだけで鳥肌モノだよ!

というわけで、頭から興奮しきりであんまり冷静な記憶は残っていないのだけど、ただひとつ言えるのは、彼らこそ世界最強のライブバンドだということだ。


また長くなったので次のエントリにしよw 最後はLunasaです!